来年の一月に、神楽坂のフラスコさんで
「旧暦のある暮らし」展をします。
2017年1月13日(金)〜1月17日(火)
くわしくはこちらの白井商店のホームページへ
12月にカルチャーセンターでの講演や、言葉のワークショップをいたします。お近くのかた、どうぞお運びください。
12/8(木)13:00-14:30 朝日カルチャーセンター千葉
12/11(日)13:30-15:00 中日文化センター
師走になり、せわしない折ではありますが、午後のひとときに穏やかに、旧暦を暮らしの中で楽しむ知恵や、年末年始の過ごし方などについてお話しします。
12/10(土)13:00-16:00 キのうえ ※定員満席
一人一人が持っている、じぶんの言葉に気づき、あらためてそれを大事にし、そこからゆっくりと言葉が立ち上がるのを育むきっかけになるような、そんな言葉のワークショップをします。3回シリーズの3回目。今回は「家族」がテーマです。
ひとつめ。
omoto展「あなたへ」
座談会「二十四節気とomotoの仕事」
2016.11.27 sun 18:00-19:00
かぐれ表参道店(東京・表参道)
参加費 1,500円+1drink
くわしくはこちらに→かぐれ hp
布作家、鈴木智子さんと鉄作家、鈴木康人さんのユニットomotoの個展最終日に催す座談会に参加します。omotoのお二人とも拙著『七十二候の見つけかた』に登場しています。温かな、そして深いものづくりをする作家。新しい楽しいことを見つけていくのが好きな二人。どんな話になるのだろう、といまから楽しみです。聞き役は、この展覧会のキューレーターの石田紀佳さんです。
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もひとつ。
白井明大 × 當麻妙
「島のならわし、二十四節気の風が教えてくれたこと」
『島の風は、季節の名前。旧歴と暮らす沖縄』(講談社)刊行記念
2016.11.26 sat 15:00-17:00
本屋B&B(東京・下北沢)
入場料 1,500円+1drink
くわしくはこちらに→本屋B&B hp
初めてのおきなわ本の刊行を記念して、下北沢の本屋B&Bさんでスライドショー&トークをします。この島に住んで六年め。一年という時の流れの中で、どんな季節がめぐり、うつろうのか。そんな島のめぐる季節の中で、人はどんなふうに暮らしているのか。実際に移り住んで、感じたことを、語ります。そして、島のはるか昔に思い馳せると、日本の文化の源泉にもつながっていくような・・・と、そんな話にまで踏み込めたらと。
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旧暦について、十一月下旬の二日にわたって、それぞれ異なりつつ、少し重なり合いそうなテーマで話す機会と場をいただけることになりました。いまの暮らしにとって大事なこと、これから先を生きていく上で見つめたいこと、などそんな話をできたらと思います。ぜひお運びください。
はじめてのおきなわ本
『島の風は、季節の名前。旧暦と暮らす沖縄』
(文・白井、写真・當麻妙、講談社刊)
帯を、俵万智さんが書いてくださいました。じ〜ん。。とこれもうれしく。
沖縄では、驚いたのですが、風の名前にいろいろな旧暦の名前が付けられているのです。梅雨明けに夏の到来を知らせる風が、夏至南風(かーちーべー)。長い残暑の終わりを告げる涼しい北風が、新北風(みーにし)。冬至のころの冷え込みは、冬至寒さ(とぅんじーびーさ)といいます。
なによりも、うわぁ!と思ったのは、梅雨のことを、すーまんぼーすー、と呼んでいること。島の梅雨は、二十四節気の小満から芒種にかけてやってくるから、小満芒種(しょうまんぼうしゅ→すーまんぼーすー)に。小満は大好きな季節なので、うれしく。島の梅雨は、他の地方より一か月ほど早いので、すーまんぼーすー=小満(5月半ば)と芒種(6月始め)に降る雨、と呼ぶほうが実情を表していて、しっかり暮らしに根づいていることが伝わってきて、いいなあとつくづく感じたのでした。
そうした季節を運んできてくれる風や雨などの自然現象に、旧暦の名前をつけて親しんでいるところに、ぐっときました。
僕の母方の故郷が沖縄なので、この島は幼いころから慣れ親しんできた場所です。つい昨日も秋のお彼岸で、叔父の家に親戚みんなで集まりましたが、そんな島の年中行事やら、あまりにも早咲きの春の花やら、キジムナーといとこ、台風とねこ、秋とお茶、などなどあれこれ書いとります。
當麻の写真は、もう十年以上もずっと沖縄の風景を撮影してきたものです。このカバー写真の、島の丘とおばあさんは、2003年に久高島を訪れたときのこと。ぼんやり海のほうを眺めていたら、おばあさんがすうっと現れて、ちょうどこの丘の、この場所で立ち止まったんでした。あれも不思議な、時が止まったような、そんな瞬間でした。
移り住んでみて、あらためて感じた沖縄の魅力を、この一冊に綴っています。たくさんのたくさんの方々のご協力をいただきながら、ようやく完成しました。
書店さんで見かけたら、ぜひぜひどうか、お手にとってやってください。
詩集『生きようと生きるほうへ』をリーディングする舞台を、役者のさいとうまこと、声優の春日裕美と白井で催します。
友人である人形作家・舞台美術家の山下昇平くんの個展開催中のイベントとして。不思議な空間の中で、詩がどんなふうに声によって現れるのか。ぜひ観にいらしてください。
☆ちょうど10年前に、このメンバーで第一詩集をテキストに朗読舞台を行ったときのこと、こちらに→blog「灰皿町 ラブライカライフ」
詩の朗読舞台「生きようと生きるほうへ」
9月10日(土)
19時30分〜 開場 / 20時00分〜 開演
出演/白井明大、さいとうまこと、春日裕美
会場/大吉市場内 キモノ葉月 前
東京都杉並区和泉2-2-24
京王線 代田橋駅 徒歩4分
入場料/2000円
ご予約はメールにてお名前・人数をお知らせください。→メール
くわしくは→more info
7/29(金)の読売新聞・夕刊に、詩が掲載されました。
「にほんご」というコーナーで、黒井千次さんのエッセイとともに。やぎさんゆうびんみたいだな、なんて思いながら、ちょうど書いていた詩を寄せました。
丸山豊記念現代詩賞の受賞式がありました。先週末、福岡の久留米へ。
福岡から久留米へ向かう車中の眺めがよかったなあ。飛行機でも電車でも、今回は移動中、詩の推敲をしていました。
詩人丸山豊の生誕100年記念式典もあり、どのような生涯を過ごし、どのような詩人であったかを、息子の泉さんからうかがうことができ、心に残りました。戦地に軍医として赴き、玉砕の命令を無視して部下を逃がした指揮官の自害を目の当たりにしたといいます。戦後は久留米で、詩作とともに、たくさんの詩人や芸術家を支えてきたとのこと。川崎洋、谷川雁、森崎和江、古賀忠昭、燒リ護……。そうした中のお一人、陶芸家で詩人の山本源太さんにも会うことができました。柔和であたたかで、土の気配を漂わせた、素敵なかたでした。
20分ほどのスピーチをし、用意した原稿を読み上げるのがむつかしく、その場で思いつくままに。状況に取り残されるように、大勢からはぐれるように、少数派の立場になってしまった者、肩身の狭い者の位置からこそ、言葉を発するのが、詩人の仕事ではないかと。とくにそれが言いづらくなっていくとき、でも戦中のようにいまはまだ検閲があるわけではなく、であればなおさら、言葉にする、表現の自由がいまあることを感じながら、とそのようなことなど話しました。
授賞式の模様、新聞で紹介されています。
※白井が着ているのは、かりゆしです。襟元にちょこっと琉球絣がー。
毎日新聞 2016.7.3
西日本新聞 2016.7.3
◎すてきな本屋さんで、はじめての童話&絵本の朗読会します。
「はるなつあきふゆ めぐるぐる カワウソのお茶朗読会」
5/28(土)午後6時〜 とほんさんにて(奈良・大和郡山)
くわしくはこちらに。
◎ひさしぶりにキャンドルナイトポエトリーを、今回はお茶会。
「茶の空間、詩の朗読 和ろうそくの灯りー詩と夜」
5/29(日)午後6時〜 陶々舎さんにて(京都・大徳寺)
くわしくはこちらに。
先日、NHKラジオ深夜便にて『えほん七十二候 はるなつあきふゆ めぐるぐる』(絵・くぼあやこ 講談社刊)を紹介していただきました。編集者の松田哲夫さんが、優しい声で訥々と語るのを聞きながら一人うれしみを感じていました。
『現代詩手帖』5月号で、詩「後先をたたえつつ」を発表しました。
2月末に仙台といわきを訪れ、仙台では久しぶりに詩の友達と会えて、ゆっくりと幸せな時間を過ごせたり、いわきではomotoさんのお宅に泊めてもらい、展示会間際だというのに温かくもてなしてくださり、おふたりの仕事ぶりをかたわらで拝見できました。
この詩は、そんな東北への旅のさなか、omoto家で迎えた2日めの午前のこと。発表の順番は前後していますが、丸山豊記念現代詩賞の受賞後第一作として書いています。
今日(4/13)の朝日新聞・夕刊に、詩を寄稿しました。
願うそばから
白井明大
むりだと言ってきたことが
できたに変わることがあると
ぼくはどれだけ知っていたろうか
島の基地はあと十年もしないうちに
すべて消える
と夢に見たままを信じている
崩れるまでは
なくなるなんて誰も思わなかった壁を
いま誰がずっとなくならないと
思っているだろう
皆が願うそばから
基地は消えて
すっかり草むらの空き地になった丘に
腰をおろして
思うぞんぶん夕日をながめる
そう夢に見たままを
むりだと言ってきたことが
できたに変わる
そのとき誰がずっとなくならないと
思っているだろう
昨夏に上梓した『生きようと生きるほうへ』が、第25回丸山豊記念現代詩賞を受賞しました。
降って湧いたニュースに驚きつつ、ありがたく受けとめています。
そして何より、こうした出来事を機に、一人でも二人でも、この詩集が読者と出会えることにもしなるとしたら、それが何よりの喜びです。
基本的に、こんな辺鄙なサイトまで見に来てくれるのは友人たちぐらいだろうからなおさら(黎明期の無名小説のころから見ててくれたりしたら、もう、、ねぇ?)、いつも温かく見守ってくれて、どうもありがとう。また詩を書いていきます。
ほわらほわらほわ、みゃくみゃくうるん、そよらそよらと、のんのん、きらころ、ギーッチョン、ざざっくざざっく……。
木かげや川べや森のなかで、そっと耳をすませたら、鳥も、虫も、花も、けものも、雨も、風も、雲も、虹も、い〜っぱい!七十二もある季節の声がきこえてきました。
そんな七十二候の季節の声を、こよみうたにした絵本ができました。
はるなつあきふゆ、それぞれの情景を思いうかべながら、こどももおとなも声に出して元気よく、たのしく読んでいただけたらなによりです。
『えほん七十二候 はるなつあきふゆ めぐるぐる』
(作・白井明大 絵・くぼあやこ 講談社)
くぼあやこさんの絵は、どの絵もぜんぶ、いきいきとしていて、見ていると元気が出てきます。装丁は辻祥江さん、担当編集は、講談社の長岡香織さん。なんというか、絵本づくりの日々をふり返ると、よろこびがじ〜んとこみあげてきます。
絵本の仕事ができるなんて、夢のようです。感謝。。書店さんで見かけたら、どうぞお手にとってご覧ください。
2月下旬に東京&仙台で詩の会をします。
今回は、とことん、詩の話です。
あとリーディングも!
[東京]
2月26日(金)19時〜 青山スパイラル9F
Support Your Local Poet Meeting
白井明大「生きようと生きるほうへ」
ゲスト:亀岡大助(編集者、元「現代詩手帖」編集長)
料金:1500円
◎「お名前」と「白井明大の回」を明記の上、
info@oblaat.jpあてにメールにてご予約ください。
くわしくはこちらへ
[仙台]
2月27日(土)16時〜 純喫茶・星港夜
キャンドルナイトポエトリー in 星港夜
白井明大「生きようと生きるほうへ」
会場の地図はこちらへ
会費:600円(ワンドリンク付き)
◎「お名前」を明記の上、
shitomachi.machi.to.shi@gmail.comあてに
メールにてご予約ください。
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あのね、
ふだんはなかなか、トークとか出ても、詩の話をがっつりって、しないんです。
でも今回は、しようと思います。
昨夏に詩集ができあがるまでに、どんな思いをして、どんな紆余曲折があって、その挙げ句の果てなのか、そんな話をしようと思います。
どうぞお運びください。
沖縄タイムスのエッセイのコーナー「唐獅子」で1月から6月までの半年間、隔週木曜日にエッセイを担当することになりました。沖縄県外の人は、なかなか読むのがむつかしいかもなので、近々ホムペで紹介します。
沖縄の方々、よかったら、木曜日のタイムスで読んでくださいませ!