海の底











耳を澄ましたい
どこへ行くべきか

じぶんのなら解る
ひとをどうこうという気は
あまりない

ただ 耳を澄ましたい

行くべき場処を
だれでも なにでも もっていると おもうから
それを それに 気づいていたい 気づいていられるものでありたい

そんなこと おれなんかにぁむりだけど っておもってしまったら
もうもっと むりだしだめだめなんだから ってそうおもって

耳を澄ます

だれかが なにかが ささやきはじめる声 音 もっとかすかな物音に