日記







  二時過ぎ
  台所の薄銀色のパワーブックを
  黄ばんだ古いマウスを
  き帳面に操作し
  日記を綴り綴りしている
  きみの

  ぼくに
  聞こえててもいい
  独り言
  見られてても構わないけど
  見るなよな
  後で見せっからさ
  、て言ってくる背中
  それら引っくるめて
  きみを書く
  特別なことなんて
  無くていい

  きみを書く