きみの宇宙







  きみの宇宙へ
  手をのばしたい
  そこで何が起こっているのか
  わけもなくただ
  知りたい

  ぼくの宇宙
  何度か 何度も
  触れられたことがある
  声が届いてきた
  胸があったためられた
  来たことがある
  きみはここまで

  二つの宇宙
  には橋がかかっていて
  行き来している
  どうやら
  ぼくは
  きみの宇宙と
  きみは
  ぼくのこの宇宙と
  行き来を
  くり返しているよう
  らしい

  何が起こっているのか
  確かめようない
  二つの宇宙は
  分からないまま
  続いている

  手をのばす
  、んじゃない
  きみと喋り
  頷き
  あったため合い
  そこに
  きみの宇宙は
  ぼくを迎え入れている

  宇宙
  というのは違って
  ただ
  きみと
  呼ぶのがいいのかも知れない

  きみと
  行き来する
  分からないまま
  行ったり 来たりする