ひまわりが咲く頃が近づく

  蝉の声が耳によみがえってくると 途端

  背に汗のつたう感覚

   生きる夏

   送る夏

   過ぎる夏

  がむやみに暑く

  ひまわりの種の無数の影が

  こちらを向く様

  ワーーとした 歓声 は 広過ぎる室内で

  はね返りは来ず、壁に吸い取られた