えいえんのつぶ






ひとつぶ ひとつぶ すなのようなものを つんでいっているようだ

それは いつかは とても おおきな おおきな やまになって

ぼくと ぼくのとなりにいるひととを そのやまのいただきへと いざなうだろう

が それは いまは まだ すなつぶ ひとつぶ ひとつぶ つんで つんでいっている

そういうような の。

きみ。

ぼく。

きみ。

ぼく。

・・・

・・・

・・・

だんだん だんだん つみかさなっていく そのいちにち いちにち を

きみと ぼくとで おくっていっていっている んだ

ひとつぶ ひとつ いちにち の すぎて

ひとつぶ ひとつ いのち の ながれて

きみ。

ぼく。

やがて もういちどあう それからもっと またあう はなしをしたり けんかもしたり

あいしあってあっていきてあっていきあっていきていきていっていく

あいしあってあってしっていきをすってこえをだしててをさしのべあっていきあっていきていっていく

ひとつぶ ひとつぶ が じかんのながれて

ひとつぶ ひとつぶ が たましい の なかで ぶっつかって とけあって あわさって

いっていきていっていっていきていきていっていく

きみ。

ぼく。

きみ。

ぼく。

きみ。

とけあっていく きみ ぼく きみ ぼく

あってあっていく きみは ぼく きみの ぼく

あっていきあってあわさっていく わたしが あなたの あなたを わたしに

わたしたち

うん

ぼくたち

はい

ひとつぶ ひとつぶ ひとつ ひとつ いちにち いちにち ひとつ ずっと むこうまで



えい